本日の「ラジオ寄席」は桂小南の特集でした
2015-01-18


 本日の「ラジオ寄席」は桂小南の特集でした。「ラジオ寄席」は以前と較べてネット局が減ってしまったようですが、今では「ラジコ・プレミアム」を使えば月に400円弱で、日本中どこでもTBSなど「ラジオ寄席」を放送する局を聴取できるようになりました。放送されてない地域の方はどうされてますでしょうか。
 さて、今回の小南さんの特集。1席目は「めがね泥」。1980年の高座とアナウンスされタイムは19分21秒でした。2席目は「箒屋娘」。1977年の高座でタイムは25分10秒。小南さんについては細かいデータを持ち合わせていないので、これ以上の詳しいことは分かりません。
 放送でもアナウンスされたよう小南さんは上方落語を東京風に味付けした落語を演じました。本場の上方落語を愛好する方の中にはそんな小南さんを悪く言う方もいらっしゃるようですが、我々関東圏の人間からすれば、三遊亭百生や先代桂小文治のような、そのままの上方落語よりも聴きやすく、小南さんの柔らかい語り口と相まって、ゆったり楽しく聴くことができます。寄席で小南さんの落語を何度も聴くことができたのは、私の落語ファン人生の中でも大きな財産でした。
 そんな小南さんの音源は、CBSソニー(現在は「ソニー・ミュージック」)から約50席の噺を収めたレコード全集が過去に発売されていました。上野・本牧亭で録音された小南さんのライフワークとも言えるものです。また15年ほど前には、このレコード全集のうちから半分ほどの噺をセレクトしたCDセットが通販で販売されていました。いづれも今では入手は困難で、ネット・オークションでも出品されることは稀です。ソニー・ミュージックは過去の音源について、圓生・志ん朝などの売れ筋以外の発売には関心を示してくれない会社で、TBSラジオの音源などを集めた三代目金馬のレコード全集も未だCD化されないままです。小南さんのレコード全集については、是非、完全な形でCD化し、再発売して欲しいものです。
[落語]

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