CD集『米朝十八番』2セット発売される
2015-06-11


 アマゾンなどで落語のCDを漁っていて「オヤ?」と思った方もいるかもしれません。本日、6月10日、先日逝去された桂米朝師のCD集『米朝十八番』が発売されたのですが、なぜか全く同じ表題のCD集が2セットある。画像で見ると、ジャケットの図柄も全く違っている。昨今のアイドル歌手のように、内容は全く同じで(売り上げを水増しするため)ジャケットだけを変えたとか、まさかそんなはずはありません。
 仮に灰色のジャケの方を(A)、緑のジャケの方を(B)とします。(A)の方は、大阪サンケイホールで1977年7月12日から18日までの6日間開かれた『桂米朝六日間連続独演会』を収録したもの、(B)の方は1979年から1985年の間に独演会などで収録されたもののうちから米朝師自身がセレクトした十八席だそう。ともに過去にレコード集として発売されていました。特に(A)の方のレコード集は、限定1000セットしか発売されず入手が難しく私も所持していませんでした。こうやって、お手軽にCDを入手できるようになるとは、嬉しいことです(もちろん金もかかるが)。
 今回のCD集で特異なのは、なぜかお値段が安価なこと。ふつうCD1枚当たりの値段は、2000円が相場で、今回のCD集は(A)(B)とも8枚組ですから1万6千円程度になるのが普通のはずです。それがなぜだか、1セットあたり8888円+税という不思議な価格設定。通常の価格の半額程度、1枚あたり1000円ちょっとというお得さです。
 米朝師が逝去され大きなニュースになりましたので、ここで普段、落語を聴かないような人にまでCDを売り込もうというユニバーサル・ミュージックの売り込み戦略なのかもしれませんが、ともかくお安くCDが入手できるのなら、我々コレクターとしても嬉しいことです。米朝師のLPといえば、「上方落語選集・旅のはなし」もCDになっていませんが、今回のこの2セットの『米朝十八番』が売れればCD化も実現するかもしれません。その意味でも今回のCD集2セットは買いだと思います。

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[落語]

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